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ふくおか緑の党 運営委員会

地方から政治を変えていこう! ~衆院選の結果を受けて~



2021年11月1日

ふくおか緑の党運営委員会


 今回の衆院選で私たちは、野党共闘で政権交代に向けて、福岡3区の立憲民主党現職の山内康一さんを推薦し選挙に臨みました。前回より5000票ほど差を縮めることができましたが、残念ながら比例復活もできず、議席を失ってしまいました。しかし、過去3回の衆院選では県内の11選挙区すべて自民党が独占していたものが、今回は立憲民主党が2議席、野党系無所属候補が1議席獲得したことで、自民党の議席を3つ減らすことができ、野党共闘の成果はあったと考えます。5区で県内唯一の女性の衆議院議員が誕生する結果にも繋がりました。

 

 全国の状況を見ると、自民党は15議席を減らしたものの261議席の絶対安定多数の議席を単独で獲得しました。公明党も3議席増やし32議席、与党は293議席と、現状を維持する状況となりました。さらに改憲勢力が3分の2を超えたことで憲法改悪の危機が深まりました。他方、立憲民主党は13議席減らし96議席、共産党は2議席減らし10議席と後退しました。数字を見ると野党共闘が十分機能しなかったと言えますが、野党共闘で甘利幹事長や石原元幹事長などを選挙区で落選させたことは、野党共闘の成果といえます。

一方で、野党共闘の不十分さについては、下記の要因があったと思います。

・明確な争点を作らせなかった岸田政権に対抗できなかった

・自民党への批判票が維新に流れてしまった

・前回に比べ2.25ポイント増えたものの戦後3番目に低い投票率55.93%で盛り上がりに欠けた

・中国脅威論から時代遅れの反共キャンペーンが展開された

 

 自民党支持層の岩盤を崩すことは容易ではありませんが、投票率が10%上がれば状況が大きく変わると考えられます。民主党が政権交代を実現させた時のように、政権交代への強い期待が持てる政策と運動を作り、有権者が政治と向かう状況を作っていくことが強く求められています。私たちの日常的な活動が必要です。れいわは明確な主張と日常的な宣伝活動によって議席数を伸ばしたと思われます。


 今回の主な選挙の争点は「コロナ対策」と「貧困と格差の拡大の是正」でしたが、世界規模で喫緊の課題となっている「気候危機」は全く争点化されませんでした。危機意識に欠けた日本の政治姿勢と国民の環境問題への関心の低さに対し、国際的批判も上がっています。私たちも、特に次世代を担う若者に向けて、自らの未来が脅かされ、過度な競争が貧困・格差を拡大させていることを訴えていく必要があります。ふくおか緑の党は持続可能な地球にするために、今後も地域に密着した運動を作り、地方から政治を変える活動を進めていきます。

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