【報告】舞鶴公園(福岡城址)での強剪定や除草剤使用について抗議!
- 広報部
- 2023年8月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年8月23日
昨日8月9日「須崎公園の大木を守る会」で申し入れを行い、荒木代表も参加しました。剪定が必要がない舞鶴公園・福岡城址のケヤキの強剪定について、城壁(石垣)の除草剤による除草及び除草そのものの問題、樹木の強剪定の問題について抗議しました。福岡市は、住宅都市局公園部運営課大規模公園係長、緑地・街路樹係長、係員2名が対応しました。
福岡市は経済性と効率性を優先したまちづくりを進めており、大木がある風格の都市、ヒートアイランドの抑制、都市景観などは視野になく、哲学がない都市計画が今回の「強剪定」や「石垣の除草」に表れています。これまでも市に指摘し続けてきましたが、まったく聞く耳を持っておらず、今後も事実を把握次第、指摘し続けていきます。
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2023年8月9日
福岡市長 髙島宗一郎様
住宅都市局長 中村健児様
須崎公園の大木を守る会
代表 今村明子
舞鶴城址における樹木の剪定及び石垣の除草について抗議と申し入れ
私たち「須崎公園の大木を守る会」ではは舞鶴公園をはじめとする福岡市内の公園や街路樹の維持管理状況を観察しています。これまでもたびたび申し入れをしてきましたが改善されておらず、ひどい状況が続いています。今回は具体的に7月末から8月はじめに掛けて舞鶴公園における樹木の剪定及び除草について、余りにもひどすぎるので、このような剪定や除草をやめるよう強く申し入れします。
そもそも剪定が必要だったのか、除草が必要だったのか、私たちは必要なかったと考えています。舞鶴公園は歴史的経緯を持った里山であり、大木で覆われた風格を持った都市公園、歴史経過の中で共生している生態系を生かした都市公園にすべきです。福岡市は「都心の森1万本プロジェクト」を立ち上げ、「緑が持つ魅力により、まちに『彩り』を加え、憩いや安らぎが感じられる空間を創出する」とし、ロゴマークの説明に「『街の彩り』や『多様性』『Well-beingな環境』が育つ未来を表現している」と説明しています。しかし、舞鶴公園の大木の伐採や剪定の状況、除草の在り方は、生態系を無視し、「Well-beingな環境」にはほど遠いものです。
そもそも、福岡市における都市公園では、「景観」、「環境」、「生態系」についての「哲学」がなく、経済性、効率性を優先した観光資源としての「セントラルパーク構想」でしかないと言えます。果たしてこのような都市が「アジアのリーダー都市」と言えるのか、もし福岡市がその様に考えているというのであれば噴飯ものです。また、グテーレス国連事務総長が「地球温暖化の時代は終わった。地球沸騰の時代になった。」と述べたと伝えられていますが、深刻な気候危機になっている状況で、大木を切り、樹木の強剪定を行い、除草剤を使って除草し、生態系を無視する福岡市の緑の政策は非難されるべきものと言えます。
私たちはこのような「緑の政策」を直ちにやめるよう強く求めます。同時に以下の質問に速やかにお答えください。なお、具体的な事実についての写真を添付します。
1、なぜ、今回示したケヤキを強剪定しなければならないのか
2、なぜ、石垣の除草をしなければならないのか
3、なぜ、除草剤を使うのか
4、なぜ、街路樹の強剪定や舞鶴公園をはじめとして大木を切り、ヒートアイランド現象を促進するような樹木の管理をするのか
5、都市計画の中で生態系を生かすという考えは持っていないのか
6、なぜ、1992年に発表された九大の故片山忠久教授の報告を受け止めないのか。都市計画に生かされないのか。
【剪定前】

【7月31日剪定後】

【除草剤散布前】

【除草剤散布&除草の様子/散布&除草後】





8月3日 青草石垣、枯れ草石垣のあと、人力で枯れた草を取り除いたようです。つつじ園の東の石垣がきれいになっていました。
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