緑の寺子屋第4回「日本の民主主義はスカイツリー型!?」
- 広報部
- 2022年1月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年1月18日
「緑の寺子屋4回目」の感想を参加者の方からいただきましたので、紹介させていただきます。

ふくおか緑の党 会員 山中陽子
『緑の思想』を著者の足立力也氏を交えて読む、というありえないほど贅沢な寺子屋があると聞いて参加するようになった、3回目の今日。全部で4回開催しているとのことだけれど、1回目は主に会の方針だったそうで、正味、本の初めからの参加となった。
今回読み解くのは、第2章「グローバル・グリーンズ」の6原則-3.「参画型民主主義」。
さあて、っと。『民主主義』ときて、『参画型』ときたぞ〜。
こういう分かったような単語が並んだ時が一筋縄ではいかんのだ、ということはこれまでの寺子屋で学習済み。読み込み担当のK女史もそこは手慣れたもので、「参画」と「参加」の違いあたりからせめている。ん?参画と参加は違うのか?例としてK女史が挙げたのは「男女共同参画」。よく考えもせずにこの言葉を聞いていた自分がいたなぁ。
参画とは「計画に『主体的に』参加すること」。ただ、誰かに言われてとか、皆がしているから、ではなく『主体的に』だそうだ。
もちろん今回の本題は『民主主義』。当たり前のように口にしている『民主主義』だけれど、面と向かって「民主主義とはなんですか?」と聞かれると、あ〜でもない、こ〜でもない。あ〜でもある、こ〜でもある。
『民主主義』についての話の中で、理想的な民主主義とはピラミッド型の組織ではなく、全員が同じ高さの自由な意思の集合であるという話があった。今の日本は、ピラミッド型でさえなくて、スカイツリー型(最底辺の地面があって、細い長い塔の上に団子の特権層がいる)だって話が、自嘲的ではあるけれど、皆で一致して大笑いした。この到底、民主主義とは認められない形だけのシステムをどうにかできないものか?と、解決案についても意見交換できて、濃厚な時間だった。
この「民主主義」を実現する手段のひとつである「住民投票」について、少しネットで調べてみたが、住民投票で過半数となっても民意が反映されずに、自治体の首長の判断で結果のひっくり返ったというものもあった。例えば、宮崎県小林市の「産業廃棄物中間処理場建設」と沖縄県名護市の「米軍のヘリポート基地建設」だ。もちろん、新潟県巻町の原発建設の中止のように、住民投票の結果が反映されることの方が多いけれど、民意が反映されない決定もあるのだ。
日本国憲法にある「国民主権」や「民主主義」がきちんと守られているのか?行政やシステム・教育などを検証し、考え直さなくてはならない時期に来ているのかも!?
「わかったつもり」でいるものを深堀していくスリリングな時間はあっという間に過ぎて、本日終了。次回は『非暴力』について、とことん掘り下げる。これもきっと刺激的で伸びきった我が脳が驚くこと満載に違いありません!
ぜひ、この贅沢な時間をご一緒したいです。
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参考[住民投票実施状況(兵庫県三田市 住民投票制度検討委員会資料)]:
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次回(第5回)の緑の寺子屋
日時:1月21日(金)13:30〜
場所:福岡市西区または福岡市博多区(参加希望者に個別にお知らせします)
参加資格:ふくおか緑の党 会員・サポーター
参加申込み〆切:1月18日(火)
連絡先:greens.fukuoka★gmail.com(★→@)
※1月は講師不在のため、自主勉強会になります。
『緑の思想』を読んでからご参加ください。
副代表の木下さんから、緑の思想をもとに「非暴力」について話してもらったあと、参加の皆さんから「自分の身のまわりで最近感じている"暴力"とは?」について、シェアの予定です。
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2022.01.18 変更箇所:第5回内容の変更(講師不在のため)。
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