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ふくおか緑の党代表 あらき龍昇

【代表談話】参議院選挙を終えて

更新日:2022年7月12日

ふくおか緑の党 代表 荒木龍昇


 参議院選挙の結果は自民党過半数を超え、改憲勢力が2/3を超える極めて残念な結果でした。ふくおか緑の党は、れいわ新選組全国比例区候補の長谷川ういこさん、福岡選挙区の奥田ふみよさんを支援しましたが、今一歩及ばず当選できませんでした。選挙結果については、今後の日本の進む道が危機的状況になったことを受け止めざるを得ません。今回の結果をうけ、私たちが取り組んでいかなければならない4つの問題があります。


 1点目は、改憲勢力が2/3を超えたことで憲法改悪が発議され得る危機的状況になりました。安倍政権が進めてきた戦争する国、人権を縛る憲法に変えられる恐れがより強くなったといえます。私たちにはこの選挙結果を真摯に受け止め、憲法改悪を発議させない国民的運動を作ることが強く求められています。あきらめることなく、憲法改悪阻止の国民的運動を更に強化する必要があります。


2点目に、気候危機の課題が選挙の争点にならなかったことです。気候危機が迫っており、この10年の取り組みが重要とされていますが、争点にはなりませんでした。ウクライナ戦争でエネルギー、食料の確保が危ぶまれ、価格高騰と危機が深刻化していますが、「脱原発グリーン・ニューディール」の訴えは有権者には届きませんでした。エネルギー問題、食糧問題の解決と気候危機対策は繋がっていますが、有権者に浸透しませんでした。今後とも気候危機対策が未来の世代に対する現世代の責任であり、現世代である私たちの生活の安定にも繋がることを強く訴えていく必要があります。


3点目として、投票率が前回参議院選挙に比べて約4ポイント伸びたとは言え52.16%と戦後4番目に低い投票率であったことです。約半数の人が投票に行っていないという状況は、無関心という病的状況が続いているといえます。投票にいかないことは権利の放棄であるとともに責任の放棄であり、結果を追認することになります。今後も投票率向上の取り組みをしていく必要があります。


 4点目は、選挙戦終盤で安倍元首相が凶弾に倒れたことです。私たちはいかなる暴力も認めません。しかし、安倍元首相の死によって彼の生前の業績が美化され、日本の進む道が反知性的、歴史修正主義に進む雰囲気が醸成されないようにしなければなりません。安倍元首相が私物化した政治や公文書の改ざんなどを検証し、政治を主権者である国民の手に取り戻す運動を今後とも強化していく必要があります。


 参議院選挙では厳しい結果となりました。ふくおか緑の党はこの結果にひるまず、憲法改悪をさせない運動と気候危機対策を実現させる運動を皆様とともに作り、平和と人権と暮らしが守られる政治を追求していきます。ふくおか緑の党は、民主主義の学校と言われる「地方自治」を、私たちが肌で感じられる「地方政治」を実現させ、地方から国政を変える取り組みを広げていく所存です。

皆様に、ともに政治を変える運動をつくることを訴えます。

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