4月12日九電本店交渉「九電はあまりにも危機感が無い」
- 広報部
- 2018年4月13日
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4月12日午前、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会など12の市民団体名で、玄海原発3号機 配管穴あき蒸気漏れ事故にたいする瓜生社長発言への抗議と「原子炉を即刻止めるのは当然のこと、再稼働の中止を求める」要請書を提出しました。同時に、3月30日19時頃発生した配管から蒸気漏れ事故への質問状(4月2日、6日付け)への回答を求めました。
九電本店に集まった20名の市民に対して九電は「会場での撮影は、あたま撮り以外は認めない」と一方的に通告しました。10名以上参加されていたマスコミ各社へも「要請書などの手渡し部分だけ」撮影を許可すると言い放ちました。これに対し、参加者は怒り心頭。自らの事故について積極的に情報を市民に公開する姿勢が全く感じられない、理不尽な九州電力の本質があからさまになりました。参加者は、九電の一方的な規制には同意しないことを確認しています。このやり取りで40分以上も貴重な時間を費やし、ようやく質問 状に対する九電の回答に移りました。が、九電の回答はお粗末極まりないものでした。
「配管の穴をファイバースコープで撮ったはずなので公開してほしい」との質問にも、「撮影しているかどうかわからない」などととぼけています。九電が発表している「雨水による腐食」以外の原因も考えられるので、事故の原因究明にも写真の公開は不可欠です。また「原子炉を動かしている中での作業などは聞いたことがない」「危険極まるもので直ちに原子炉を止めろ」との質問にも「保安規定にも反していない。二次系も安定している」などとうそぶき、参加者から「あまりにも危機感が無い」との声があがりました。
資料提出も求めても一枚も準備せず、肝心の質問にも「確認されていない」を連発する九電の姿勢。さらには情報提供と真摯な交渉を求める市民の声に背を向け続ける九電の姿勢を、取材したマスコミ各社は、ジャーナリズムの精神を発揮して報道してもらいたいと感じました。
●玄海原発プルサーマルと全基を止める裁判の会HP